桜の木
小学校四年生の頃、クラスで桜の木を植えた。
あれからもう20年以上経って、小さな苗木だった桜も、
ずいぶん大きくなって花を咲かせていた。
それを見に行った。
「あの桜はお母さんが小学生の頃に植えたんだよ」
そうやって、同じ小学校に通う我が子に言えるって感慨深いよなあ、なんて。
私にはあり得ない人生だけど、
何人かの地元の同級生はそれを経験してるとか、
それもまた感慨深い。
あの頃の担任の先生が今どーしてるのかわからないけど、
未来に残せる何かというか、経験というか、させてくれて、良かったな、
ありがたかったな、と思う。
当時はなーんも考えずに植えてたんだけど。
大人になってわかること、大人になって想うこと、
大人になったから切ないこと、
なんか色々あるわあ。